あの頃聞いたモデムから発するあの音は今ではもう聞こえない。

TVやネットを眺めているとよく炎上という言葉を見たり聞いたりする。
未成年の喫煙・飲酒であったり飲食店やコンビニ等での悪ふざけ等、例を挙げればキリがない。



少なくとも俺が子供だった頃はそういう事でニュースになった事は記憶に無い。
ならば、昔はこのような「やらかし」は無かったのだろうか？





多分そうではなくて、昔も今とそれ程変わらないぐらいあっただろう。
SNS（インターネット）の隆盛によって第三者が目にしやすくなったからだと考える。


ただ、正確に言えば今の方が少し多いのかもしれない。
気軽に情報が発信出来る環境がやらかしを誘発させるだろうからだ。


今では個人がテレビ局の真似事まで出来る程に情報の発信は容易いものとなった。


昔はダイヤルアップ接続で今ほど気軽に出来るものではなかったのが嘘のようだ。
子供だった頃、次の日学校が無い日だけは夜11時から30分だけインターネットをさせて貰えた。
あの頃に聞いたモデムから発するあの音は今ではもう聞こえない。



少し話が逸れた。



つまり、たかだか十数年間でインターネットはあっという間に身近なものになった。
身近にあるものは気が緩むと扱いが雑になる。


そういった気の緩みによって身内で盛り上がる感覚で第三者に向けて発信してしまう。
細かい事情は知らないが恐らく大体はこういう流れだろう。


しかし一時の気の緩みは今後の人生を大きく左右することになる訳だ。
遅かれ早かれ別の場所でやらかしてはいただろうから同情の余地は無いけれど。



ただこのやらかしに対して過剰反応するのもいかがなものだろうか？
正論という武器を携えて集団でリンチをするというのは傍から見て気持ちの良いものではない。


もう少し無視したり関わらないようにしても良いと思うのだが。
自分がTwitterをやってみて分かったのだがそういう事を見過ごせない人が多い印象が強い。



恐らくは純粋であるからこそ見過ごせないのだろう。
俺の場合は単純に他人に興味が無いだけなのであまり偉そうには言えないのだけれど。



まあとにかく、気軽にネットに繋げられる今の環境は素晴らしい。
ふと気になった事をすぐに調べられる上に細かい情報まで得ることが出来る。



赤の他人の事を気にかけるよりも、他にするべき事はきっとある。




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